小型電子部品を搭載するプリント基板の開発をしています。その開発途上で、落下試験による耐久検証を行うのですがここで問題が発生していました。そもそも検証作業は開発全体の工数からすると3割を占めますが、シミュレーションや設計作業に時間がかかり、検証の時間がとりずらい状況でした。しかし出来上がった試作で検証をしてみると事前の想定どおりにはいかないことも多く、落下試験も同じで、壊れた基板を見ながら皆で「なぜここなんだろう」と推察しながら、また手直し、実はこんな状況がもう2ヶ月近く続いていました。
高速度カメラ(ハイスピードカメラ)を構え、併せて製品に加速度センサをつけて様々な角度と高さから落下させ、基板のたわみ、ゆがみ、そりの傾向を解析しました。結果、ある距離と角度で落下させた場合に破損の原因と思われる傾向がつかめました。これらをもとに違う素材や塗装の基板を試作し分析いたしました。
落下試験の最初の頃は当然ですが、いろいろと壊れました。どこが剥がれた、へし折れたといったことを映像とその際の角度、衝撃の強さを多方面から数値解析をしてデータベース化し、改善すべき箇所を絞り込んでいきました。最終的には、外部の基板の素材メーカーと社内の加工部門にも映像をみてもらい、基板の材質と加工方法を見直し最適条件を導き出しました。

見えなかった瞬間がわかる嬉しさは高速度カメラ(ハイスピードカメラ)の映像だけではなく、アナログ波形を使って映像の数値化ができることですね。やみくもにあちこちを改善するより、この数値を何パーセント低減したいという目標がありましたので、関係者もその方向にむかって全力を尽くしてくれる点で方針が明確でした。それから思いがけない嬉しいことがありました、導入してから若い技術者がよく使っていることです。持ち運びも操作も簡単ですのでいろんな場面で使っているようで、撮影した映像を私に持ってきて、ここの対策を講じたい、かかる工数はこのくらいで、リスクは・・・という感じ説明するのです。最近では解析ソフトで角度、距離、動線追跡などを使って、社内外に説明するための資料を作成し、見せて貰うこちらも、こんな風になるのか、と逆に勉強にもなりますし、アドバイスがしやすいです。技術者、お客様、といった社内外の関係者とのコミュニケーションの新しいツールになるといえば大げさですが、これを使うことで以前よりプロジェクトが活気づいた感じがします。
高速度カメラ(ハイスピードカメラ)の映像だけですと、物足りないと感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。このように映像の根拠となる各種アナログ波形が取り込める嬉しさは、課題解決に向けた指標ともなることがわかりました。これをご覧になっている方にも、高速に挙動するアクチュエータ検証工数を削減したい、高速度カメラ(ハイスピードカメラ)を持っているが大きすぎて使う気にならない、高速度映像だけでは「だからなんだろう」と感じている、納品先でしか現象が再現しない悩みがある等、感じられる事はございませんか?弊社製品「PLEXLOGGER」は高速度カメラ(ハイスピードカメラ)とデータロガーとモニタが一体な小型軽量のサイズです。加えてパソコンでの解析ソフトまでが標準添付されています。どうぞ現在悩まれている検証解析の工数削減&スピードアップにお役立てください。