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開発ストーリー

事故記録から運行管理まで次世代型ドライブレコーダーへの挑戦

製品企画、マーケティング

企画・マーケティング担当者写真

2006年、逆風の中からのスタート。

「ドライブレコーダー!? 大丈夫なの?」
当社はドライブレコーダーメーカーとしては最後発でした。しかも全く新しい市場。企画開始当初は「既に遅いんじゃないなか」というネガティブな声が圧倒的に多く、事業化されると思っている人はほとんどいなかったと思います。しかしながら、調査する限りまだまだ導入期の段階。当社には光ディスクドライブ分野でPLEXTORブランドを世界最高品質まで押し上げた優秀な技術者がたくさんいる。コンピューター周辺機器で培った画像処理技術もある。他社との差別化を図ったコンセプトをしっかりまとめあげれば、まだまだ遅くはないと確信していました。上層部にはドライブレコーダー単一市場の魅力だけでなく、カーエレクトロニクス分野への参入から得られる知識や技術の重要性や、それらを活用することで将来的に他分野への展開も可能になるなど長い目で見た場合のメリットも強く訴えました。

ヒアリング行脚

とは言っても全く新しい市場。どうやって特徴づけをするかは非常に難しい課題でした。そんな中、やはりターゲットとするお客様の中にこそヒントがあると考え、社内の人のつてや紹介の紹介といったかたちで県内・県外問わずにとにかくヒアリングをして回りました。タクシー事業者、バス事業者、貨物運送事業者、警備会社・・・・・その数30社は下らないと思います。同じ事業者に何回も足を運んだこともあります。単純に「何かいいアイデアはないですかね?」では何も引き出せませんので、ヒアリングには当社独自の特別な手法を使いました。具体的な内容は企業秘密ですのでお答えできません(笑)。

シンプル イズ ベスト

お客様の意見で多かったのは、ドライブレコーダー本体の基本機能よりも運用面のところでした。ヒアリングをさせて頂いた方々は運行管理者の方がほとんどでしたが、年齢層も高くパソコンを不得意とする方が圧倒的でした。実際にドライブレコーダーを導入された事業者様にもお話しをお聞きしましたが、「ソフトの機能はほとんど使いこなせてないよ。使い方も良く分からないし」。また、「管理者主導では効果の継続に限界がある。ドライバーの自主的な参加を促す仕組みが必要」。そのようなご意見からヒントをえて、“シンプルで扱いやすく、ドライバー参加型の運用ができる”、アプリケーションに関してはまずそこを基本コンセプトとしました。その結果が、「クイック診断」や本体側の「エコ運転バロメーター」として実になっています。

オンリーワン

ソフト側のコンセプトはできた。ただ、それだけではすぐに真似されてしまいます。やはり、他社にはすぐに真似できない圧倒的な特徴が欲しかったわけです。そこでヒントになったのがバス事業者様のお話でした。「クレーム対策には車内の映像を常時撮っておく必要があるのでトリガー記録だけでは使いものにならない。でも常時録画タイプのドライブレコーダーは高い。もっと安くできないか。常時録画のときは1秒に1枚の映像でもいいが、事故のときはもっと詳細な映像が必要だな。」 最初は正直好き放題言うお客様だなぁと思いましたが、そんなお客様の率直なご意見に解はありました。これまで、「常時録画=長時間=HDD(ハードディスクドライブ)必須=高価格」、「トリガー記録=CFカード=安価」 という固定概念があり常時録画タイプとトリガー記録タイプは全く別物というふうに考えていましたが、1秒に1枚の映像でよければ、HDDを搭載しなくても容量の大きめなCFカードを使えば長時間の常時録画は可能だ。しかも、記録方法を工夫すれば常時録画の映像とトリガー記録の映像を同じ一枚のCFカードに保存することも可能であることが技術チームの見解で分かりました。これまで市場に出ていたドライブレコーダーは上述の固定概念のせいか、常時録画の映像とトリガー記録の映像を同じメディアに書き込む方式のものはありませんでしたので、すぐにこれだ、と思いました。我々はこの記録方式を“ハイブリッド記録”と呼んでいますが、この方式を採用することで、普段は常時録画しておいて万が一の事故の際は詳細な映像が残せる、ほぼ撮りこぼしのない映像記録が可能になります。しかも、HDDを採用しないでいい分、製品単価を抑えることができるとともにHDDを採用した常時録画タイプでは導入後必要になっていたランニングコスト(一定時間経過後のHDDの交換)もカットできるという、お客様にとっては非常に嬉しいメリットも生まれました。容量の大きいCFカード(※)は現在のところ価格は少々高めですが、年々下がってくることは分かっていますので、先々では当社の大きな強みになると考えています。

今後の展望

2008年の11月に販売を開始し、これまでは安全運転教育や燃費改善に活用できるドライブレコーダーとしてお客様に提案してきましたが、今後はオプションのラインナップを充実させ、特に運行管理業務までカバーできるシステム製品として提案してまいります。オプションラインナップが出揃ったとき、当社のドライブレコーダーは単なるドライブレコーダーではなくなります。ぜひご期待ください。


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